こんばんは。
浜野なぎさです。
今回も、前回に続き世界のサンゴ礁ランキングに基づいて世界のサンゴ礁について紹介します。
前回は、世界のサンゴ礁ランキング第1位のインドネシアについて紹介しました。
今回は、以前記事にした世界のサンゴ礁ランキング第3位のフィリピンについて書きたいと思います。
フィリピンといえば、バナナの印象が強かったのですが、リゾート地も多く、サンゴ礁でも有名だったんですね。
<目次>
1. フィリピンの公用語はフィリピノ語と英語!東南アジアでも独自の発展を遂げたフィリピンはサンゴの危機とも戦っていた
2. フィリピンのおすすめスポットを紹介!
3. 世界遺産にも登録!東南アジア最大のサンゴ礁を誇る「トゥバタハ岩礁自然公園」
1. フィリピンの公用語はフィリピノ語と英語!東南アジアでも独自の発展を遂げたフィリピンはサンゴの危機とも戦っていた
フィリピンは、7,600もの島から成り立っています。
国土面積は30万平方メートル(日本の約8割)、人口は1.1億人(日本と同等)です。
国土も人口も日本とほぼ同じなのがフィリピンですね。
首都はマニラで、公用語はフィリピノ語と英語、マレー系の方が多いです。
ASEAN所属の国で唯一のキリスト教国という、東南アジアのなかでも独特な文化を持っている国です。
アメリカ植民地時代に英語が不可欠だったことから英語教育が浸透したことが要因と見られています。
過去には日本がフィリピンを制圧した時期もありましたが、第二次世界大戦後は日本とも友好的な関係性を築いている親日国です。
<参考情報>https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/philippines/data.html
そして、世界のサンゴ礁ランキング第2位の国でもあります。
その理由は、インドネシアと同じく、「コーラル・トライアングル」に位置しているからです。
「コーラルトライアングル」とは、インドネシアやフィリピンがある赤道近くに位置する世界で最も多様な生物が生息しているエリアを指します。
太平洋からインド洋に流れる海流には多くの栄養分が含まれているため、この場所に多様な生態系が育まれていると考えられています。
世界で知られているサンゴの種類の75%が生息しているとも言われています。
このように豊かな生態系を有しているフィリピンですが、今まで何度もサンゴ礁激減の事態に陥っています。
理由は、気候変動とダイナマイトなどを利用した無理な漁業の蔓延でした。
サンゴ礁の保護区に指定されていないエリアでは、無理な漁業によりサンゴ礁が壊滅、魚の漁獲高が直近30年で10分の1になった場所もあるそうです。
このような事態を打開するため、2005年から地元のロータリークラブが立ち上がり、歯車型の人工サンゴ礁を作るなどの取り組みが進められています。
現在では、サンゴが育った甲斐もあって、海の生態系もかなり復活しているんだとか。
人と海の生態系が共に生きる方法は模索し続けられています。
<参考情報>https://www.rotary.org/ja/giant-rotary-wheel-haven-fish-philippines
2. フィリピンのおすすめスポットを紹介!
フィリピンにも、数々のダイビングスポットがあります。
今回は、そのうちの3か所をピックアップして紹介します。
目的やダイビングスキルによって、どこに行くか選ぶ参考になれば幸いです。
◆セブ島オスロブ
フィリピンのリゾート地として知名度も人気も高いセブ島。
セブ島の南端に位置するオスロブは、ジンベエザメと泳げるスポットとして人気です。
ジンベエザメとの遭遇率がほぼ100%というのが驚異です!
シュノーケリングでもサメが見られるということなので、初心者でも安心ですね。
◆アニラオ
首都マニラから陸路でアクセスできるダイビングスポットです。
フィリピンではセブ島がリゾート・ダイビングスポットとしても知名度が高いですが、
実はダイビングの歴史はこのアニラオの方が古いんだとか。
外洋に近く海水が出入りするため、多様なサンゴがあり、生態系の宝庫となっています。
◆パラワン島エルニド
フィリピン最後の秘境とも言われているパラワン島の北部に位置するエルニド。
透明度の高い海には、サンゴ礁や数々の種類の熱帯魚が生息しています。
中級以上のダイビングスキルの方にはおすすめの場所です。
<参考情報>https://rtrp.jp/articles/15271/
3. 世界遺産にも登録!東南アジア最大のサンゴ礁を誇る「トゥバタハ岩礁自然公園」
南シナ海に面したパラワン島から南東へ約180キロメートルの場所に位置する「トゥバタハ岩礁自然公園」。
多種多様なサンゴと生態系が生息している場所であることから、
1993年に「トゥバタハ岩礁海中公園」として世界自然遺産登録され、更にエリアを北に広げ、
2つの岩礁(がんしょう)を含んだ3倍の範囲にエリアを拡大して2006年には「トゥバタハ岩礁自然公園」として再度世界自然遺産に登録されている場所です。
※岩礁とは、海にある岩で、水中に隠れている岩、もしくは海面に少し頭を出している岩のことを指します。
このエリアは手つかずの自然が残っており、ウミガメの産卵場所となっているだけでなく、エダサンゴやソフトコーラル、熱帯魚や回遊魚の宝庫です。
350種類を超えるサンゴや絶滅危惧種のタイマイなども生息しており、ダイビングスポットとしても人気が高い場所です。
ダイビングで潜れる時期も3月半ば~6月半ばと非常に限られています。
豊かな自然を残すためには、人の出入りを制限することも有効なのかもしれませんね。
今回は、フィリピンのサンゴ礁と生態系について紹介しました。
調べれば調べるほど興味が湧いて行ってみたくなったフィリピン。
ウミガメの産卵、実際に見てみたい!